スマホなしで生活をするようになり、約1か月経過。
生活は、とても静かになりました。そして、心の中も以前にも増して、静かになりました。
スマホをやめた当時、朝起きて、パチッと目をあけましたら、途端に寂しさとつまらなさが押し寄せてきたのを覚えています。
「自分はもう、暇なときに、世間のいろいろな刺激を伝えてくれるあの小さな機械を触ることはないんだ」って。
「もう自分で楽しみを見つけるしかないんだ」って。
今はそんな思いももう昔のことで、スマホのない生活に完全に適応しているつもりでおります。
別記事でまとめたいとは思うのだけれど、仕事の生産性は各段に上がりました。また、自分の感情や、日々のままならなさを消化するのが少し早くなったと感じます。気は紛らわすものではなく、向き合い、消化し昇華するものなのだと思います。
そんな静かなスマホなし生活ではありますが、ひとつ問題が出てきました。
結局PCが、かつてのスマホのようになってるじゃん問題
これです。スマホって結局小さなPCです。
その小ささ故に、生活のあらゆるところに潜り込んでしまい、気づかぬうちに小さなPCに依存してしまうのが問題だというだけで、PCしか生活に無くなれば、次第に依存先がPCになっていくという新たな問題が生じ始めました。
やはり、仕事上のやりとりなど、経緯や動向が気になってしまい、PCを見つめる頻度が少し上がっています。スマホからPCへの移行期間というところで、ある程度は問題はないのですが、やはり、デジタルデトックスの難しさをまざまざと感じざるを得ません。
ちょうど、仕事上あらゆる気を悩ませる問題が生じてきたところで、一度本格的なデジタルデトックスをしてみたいなと思い、今回はなんと、スマホなし旅行に出てみることにしました。
スマホなし旅。事前準備
スマホなし旅には、準備が必要です。なにしろ、スマホを持って行かないので、現地で列車の乗り換えや地図を調べることはできません。ですから、事前にいろいろと調べたり必要に応じてそれらの情報を印刷したり、ふつうにスマホを持っていくのなら、まったく必要のない準備の時間が要ります。
今回は東京から初めての土地(岩手県は盛岡市)に、一泊二日。後学のために、何を印刷したのかを記しておきます。
・盛岡駅から岩手美術館までの地図
・盛岡駅から光原社までの地図
・盛岡駅から宿泊予定旅館にいくバス時刻表
・旅館最寄りバス停から旅館までの地図
上記の4枚です。東京駅から盛岡までは30分おきくらいに新幹線が出ていることが分かったので、新幹線の時刻表などは、行き当たりばったりで問題なかろうと判断し、そのとおりにしました。
こんな感じよ。

準備はこれだけで、出発です。
スマホなし旅。持ち物
暇つぶしとしてのスマホが使えないので、手持ちぶさたなときに読める本などの娯楽が必要です。
いつもの、下記写真の中の物ものから、ギターチューナーだけ省いて持っていきました。具体的には、ガラケー、万歩計、カメラです。

これに本二冊が加わりますから、荷物は少しだけ多くなります。といっても、小さなバッグパックひとつに十分収まります。
あとは旅をするだけ
なんの問題もなしです。
日本はどこにいってもそうですが、まず食に困ることはありません。ある程度都会であれば、どこにでも50m置きくらいに飲食物を手に入れる場所があります。まず困りません。
スマホがないことにより、仕事の進捗がわかりません。通知もありません。完全なデジタルデトックスです。
風景だけを楽しみます。自分と、会話するのみです。

盛岡からはどこからでも岩手山を見ることができて、素敵です。

市街地からの岩手山。

今回の目的はこれだったのでした。
旅の所感
ここまで、心が静かになる旅はなかったなと振り返ります。
これで、ガラケーまで置いていってしまったら、大変な自由を感じるだろうなと思います。なかなか家族がいるとそうもいきませんが、いつかやってみたいです。
現代人としては稀有な経験ができました。これからもスマホなし旅は、定期的に自分の人生に取り入れるべきだなと感じました。

(宿泊したつなぎ温泉地域の朝の写真。五里霧中で素敵でした。)